妖(あやかし)がささやく
ファンタジーの新しい試み!!
『妖がささやく』、発売中!
ファンタジーの新しい試み!!
今までにないオリジナルの「あやかし」を描いてほしいという注文に応えた作家は、
高見ゆかり、晴居彗星、齊藤飛鳥、西村さとみ、しかをかし、後藤耕、くぼひできの各氏。
これに翠琥出版の八木原一恵、ヒスイ&コハク企画の小川英子、佐々木江利子が加わり、10篇の短編をそろえました。
哀しい恋あり、まさかの結末ありと力作が並んでいます。
画はゴム版画家の野見山響子氏。
2015年8月登場。独占販売のため、お買い求めはAmazonからどうぞ。キンドル版(電子書籍)およびオンデマンド版(紙の本)絶賛発売中!
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「妖がささやく」
あやかしがささやく
やわらかな春の夜、花びらが散る時、
かがやく夏の朝(あさ)、風が垣根をわたる時、
しずかな秋の夕べ、人形の目が光る時、
学舎(がくしゃ)の階に、廃墟の屋敷に、寄席の舞台に、孤独な部屋に、
さみどりの沼のほとりに、古(いにしえ)の都大路に、雪の山小屋に、
ささやきかけるその声は、
やさしく、おそろしく、
くるおしく、いとしく、汝が心を動かさん
あやかしがささやく──あなたの耳元で。
それは死者のささやきか、破滅への誘いか、それとも切ない願いか。悪夢のようなそのささやきに振り返ってはいけない。耳をかたむけてはいけない……
短編集『妖がささやく』は、10人の作家が書き下ろした「妖」の物語です。
SFや歴史物などジャンルはさまざま、まさかの展開、意外な結末、恋も笑いも怪談も、すべてを包み込んで、妖はささやきます。
目次は以下のとおり。お楽しみください。
「あやかしあそび」高見ゆかり
「漫才」晴居彗星
「妖と稚児」齊藤飛鳥
「死ぬのはこわい」小川英子
「ラジエール」八木原一恵
「レモンの死んだ朝(あした)」西村さとみ
「ダレダ」しかをかし
「沼の娘」佐々木江利子
「とりかえル」後藤耕
「あの桜」くぼひでき